金津の七夕行事は、角田市尾山の金津地区で毎年8月第1土曜日におこなわれている伝統的な七夕行事です。平成9年に宮城県無形民俗文化財の指定を受けています。 現在一般的になっている「星祭り」的な七夕祭りではなく、盆の前に災厄をはらい豊作を祈願するという日本の伝統的な七夕行事の特徴を残している点が高く評価されています。また、中学生までの子どもたちが主体となっておこなわれている点も大きな特徴です。
8月第1土曜日の夜、竹の棒に提灯を数個付けた作り物を手に持ち、新古今和歌集の和歌をうたいながら子どもたちが行列を組んで町を練り歩きます。
いつ頃からこの伝統行事がおこなわれているかはわかっておりません(地元では、300年前とも350年前とも言われています)が、地元の保存会が中心となって永く伝えられてきています。
平成25年1月18日の国の文化審議会にて、「金津の七夕行事」が国の選択無形民俗文化財に選択され、角田市内で初の国選択無形民俗文化財となりました。